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シロアリ豆知識

シロアリとは?

シロアリは、自然の森林ではその旺盛な食欲で倒木などを食べ、食物連鎖の中でセルロースを効率的に分解する重要な役割をはたしている昆虫です。
しかし、いったん建物に侵入するとその旺盛な食欲で木材を食べ、甚大な被害を及ぼします。

シロアリの種類

現在、和歌山県には主に3種類のシロアリが確認されています。
・ヤマトシロアリ
県下各地で生息しています。
 
・イエシロアリ
主に、海岸沿岸部に生息しています。山間部では生息が確認されていない地域があります。
・アメリカカンザイシロアリ
すさみ・古座・新宮・紀北等一部で、確認されています。

シロアリはどこからくるの?

イエシロアリは、木の根元やコンクリートの下などに巣を作ります。1つの巣(コロニー)で、最大100万頭にもなるといわれています。ヤマトシロアリは、加害場所の一つが巣を兼ねており、1~3万頭いるといわれています。春から初夏にかけて、巣から羽蟻が飛び出し(群飛)、新たに巣を作ります。シロアリは餌を求めて地中にトンネル(蟻道)を作り移動します。イエシロアリでは、100mも移動することがあります。餌となる木材にたどりつくと、仲間を呼び集め、食害を始めます。

シロアリの被害

シロアリは、明るい場所や風が当たる場所をそのまま歩くことはありません。通常は、木材の内部を食害しているためなかなか被害に気づきません。
羽蟻の群飛が人目に姿を現す唯一の時期で、このときに気づくことがほとんどです。シロアリは通常地中から侵入し、土台や柱を食害します。被害がひどい場合には、屋根裏の梁まで加害します。被害の状況は、しろあり防除施工士などプロの目で確認することが重要です。

ヤマトシロアリとイエシロアリの比較

ヤマトシロアリ(羽蟻)

【飛ぶ時期】
4月下旬~5月初旬
AM10時頃~12時頃
雨上がりのムシムシした日
【体色及び羽の色】
黒褐色
薄黒褐色

イエシロアリ(羽蟻)

【飛ぶ時期】
6月~7月梅雨時期
PM7時頃~10時頃
雨上がりのムシムシした日
【体色及び羽の色】
黄褐色
薄黄褐色

ヤマトシロアリ(兵蟻)

【頭部】
体長の1/2
頭部は俵型
【その他】
特になし

イエシロアリ(兵蟻)

【頭部】
体長の1/3
頭部は三角型
【その他】
口より白い液体を出す

ヤマトシロアリ(巣)

【特徴】
食害跡に巣を作る
【その他】
※フロ、WC等水周りを好む
(水分を含んだ木材を好む)
※乾燥した床下には、発生しにくい
※1F天井等には、発生しにくい
(雨漏れ、結露等ある場合は上まで上がる
※冬眠せず年中活動している
(比較的寒さに強い)

イエシロアリ(巣)

【特徴】
特定の巣を作る
【その他】
※新しい木材を好む
(水分を含んだ木材を好む)
※乾燥した床下でも発生する
(自分の体内に水を蓄え、木材を湿らせながら食害) ※1F天井等上部でも被害が出る
※冬眠せず年中活動している
(寒い時期は、巣の近くで活動)

シロアリと黒蟻の比較

シロアリ

【触覚】
直線状
【胴】
くびれがなく太い
【羽】
4枚共同じ大きさ
羽をすぐ落とす
【足】
体の割りに短い
【体色】
通常は白色
羽蟻は変化する
【その他】
先祖はゴキブリの仲間
【家屋への被害】
有り
種類により多大な被害

黒蟻

【触覚】
L字型
【胴】
くびれて細い
【羽】
大小2種類の大きさ
羽が落ちにくい
【足】
体の割りに長い
【体色】
変化なし
【家屋への被害】
無し
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